東京理科大学理工学部建築学科を中心とした有志が集まって立ち上げた「TUS Digital Studio(デジタルスタジオ)」で、新たな取り組みが始まった。昨年末、7番目の課題としてベントレー・システムズ社のデザイン生成ツール「generative components(GC)」の活用が設定され、14日を期日に、新デザイン創出に取り組んでいる。
デジタルスタジオでは、コンピューターを使って、現役の建築家から、パラメトリック・デザインやコンピューテーショナル・デザインを学んでいる。彼らはこれまで、点群データ、マイコン基盤のアールディーノを使ったプログラミング、3次元CADのライノセラスプラグイン「グラスホッパー」などを駆使して、6つの課題に取り組んだ。
今回の課題となっているGCは、3次元空間に定義した点や線について、スクリプトや幾何学的な関係定義ができるツール。建物の要素同士の関係をアルゴリズムで定義すると、さまざまな設計意図を現実に目で見える形に変換する。
スタジオを主宰する建築家、廣瀬大祐氏は、課題発表時にGCの基本的な性質などを学生に講義し、「GCというツールを使ったデザインは、方針は自分で決めるが、その結果は自分の予測を上回るものになるだろう」とした。
学生側代表の岩切和馬さんは「まったく経験のないツールだが、まず使い倒してみて自分の表現ができるかを試したい」と意気込みを語る。3月中旬以降に、取り組んだ成果が発表される予定だ。
彼らの活動はHP(http://www.digitalstudioarchive.org/)で見ることができる。
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