東京都が招致を目指す2020年夏季五輪のメーン会場に想定されている国立競技場の将来的な活用策などを検討する「国立競技場将来構想有識者会議」が6日発足した=写真。委員長には佐藤禎一国際医療福祉大大学院教授が就いた。施設を運営する日本スポーツ振興センターが設置した組織で、委員には建築家の安藤忠雄氏、石原慎太郎都知事ら14人が名を連ねる。同競技場は19年のラグビーワールドカップも視野に、改築して大規模化される予定。会議ではこれらの大会終了後も見据え、有効利用のあり方を検討していく。
国立競技場(新宿区霞ヶ丘町10-2)は、収容人員を現在の5万4000人から8万人以上の規模に拡大するため、改築が検討されている。
所管する文部科学省は、12年度予算案に調査費1億円を計上。20年五輪の東京招致委員会は、改築費用を1000億円と見積もっている。改築に当たっては、全天候型ドーム構想も浮上している。
現在の敷地面積は約7・2ha。スタンド規模はRC一部S造5階建て延べ2万5346㎡で、1958年に竣工した。設計は建築家・片山光生が手掛け、大成建設が施工した。
有識者会議の委員は次のとおり(敬称略)。
▽安西祐一郎(日本学術振興会理事長)▽安藤忠雄(建築家)▽石原慎太郎(都知事)▽遠藤利明(20年オリンピック・パラリンピック日本招致議員連盟幹事長、衆議院議員)▽小倉純二(日本サッカー協会会長)▽河野洋平(日本陸上競技連盟会長)▽佐藤禎一(国際医療福祉大大学院教授)。
▽鈴木寛(スポーツ議員連盟幹事長、参議院議員)▽鈴木秀典(日本アンチ・ドーピング機構会長)▽竹田恆和(日本オリンピック委員会会長)▽張富士夫(日本体育協会会長)▽都倉俊一(作曲家、日本音楽著作権協会会長)▽鳥原光憲(日本障害者スポーツ協会会長)▽森喜朗(日本ラグビーフットボール協会会長、衆議院議員)。
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