スーパーマーケットを展開するヤオコー(埼玉県川越市)が、創業120周年記念事業として計画した「ヤオコー川越美術館(三栖右嗣記念館)」が11日、オープンした。設計・監理は伊東豊雄建築設計事務所、施工は大成建設が担当した。オープンに先立ち、セレモニーや内覧会が同日行われた。この中で川野幸夫館長(ヤオコー会長)は、三栖絵画との出会いや同社とのかかわり、伊東豊雄氏と知り合えた幸運などを振り返り、「とてもすばらしい施設が完成した。ヤオコーにふさわしい、温かく真心のこもった運営を行い、関係者のご恩に報いたい」とあいさつ。
テープカット |
伊東氏は故・三栖氏の作品「爛漫」などの桜を「濃密な、内面からあふれ出した液体のような」と評し、この桜などとともに「3・11という永久に忘れることのできない日に誕生した新しい生命が育っていくことを切に思う」と同施設への思い入れを語った。
同施設は、2つの展示室、エントランス、ラウンジの4つの空間で構成。三栖氏の画風の変化に対応させ、表情の違う採光でそれぞれの空間を表現。「周遊できる、公園のような、裏表のない美術館」(伊東氏)として整備した。
規模は壁式RC一部S造平屋建て延べ464㎡。2011年12月に竣工した。
建設地は川越市氷川町109-1。
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