甲府市は20日、長年の懸案だった新市庁舎が完成を祝い、建設地の甲府市丸の内1-18-1で新庁舎落成式と内覧会を開いた。設計・監理は日本設計JV、施工は竹中工務店が担当。落成式では宮島雅展市長が日本設計の六鹿正治社長、竹中工務店の渡邊暉生副会長、長田組土木の天野朝馨社長に感謝状を贈呈した。「甲府らしさ」「環境配慮」「おもてなし」を実現する庁舎として5月から業務を開始する。
落成式の冒頭、宮島市長は、完成までを振り返った上で、「甲府の美しいシンボルであるブドウ棚をイメージさせる外観」を始め、市民コミュニティーホールの設置、太陽光発電や地中熱の利用、照明の全館LED(発光ダイオード)化、免震構造の採用、樹齢200年を超える市有林(自然木)の活用、ユニバーサルデザインへの配慮など新庁舎の特徴を説明した。
そして「甲府市の明るい未来に思いをはせ、市民、議会、行政がこれまで以上に信頼と絆を深め、力を合わせ、次代に自信と誇りを持って引き継ぐことのできるまちづくりにまい進する拠点、シンボルとして、皆さんから愛され親しまれる庁舎となることを願う」とあいさつした。
このあと横内正明県知事ら来賓の祝辞、来賓紹介、祝電披露、感謝状贈呈、テープカット、記念撮影を実施した。
新市庁舎の規模は、S・RC・SRC造地下1階地上10階建て塔屋2層延べ27927㎡。設計・監理は、日本設計・竜巳一級建築設計事務所・山形一級建築士事務所・進藤設計事務所・馬場設計JV、本体施工は竹中工務店、外構工事は長田組土木が担当した。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年4月23日
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