森ビルは25日、東京都港区の六本木ヒルズで、開業10周年を祝うレセプションを開いた。住民やオフィスビルに入る企業の社員、政財界の関係者ら約4000人が参加し、来街者数では4億人を突破するなど東京をけん引してきた複合型施設の歩みを盛大に祝った。
レセプションでは同社の辻慎吾社長が「10年前、建物ではなく一つの街をつくった。さまざまな人が住み、働き、憩い、学び、世界に先駆けて未来を築いてきた。六本木ヒルズというプラットホームを使って多彩な才能が出会い、斬新なアイデアやムーブメントが生まれ世界へ発信されていった。“都市の主役は人である"を改めて実感した10年間だった」と振り返った。
東京都の猪瀬直樹知事は「先駆的モデルがこの六本木ヒルズの開発だ。2020年の東京オリンピックとパラリンピックを開催するに最もふさわしい国際都市としての東京の出発点は、この六本木ヒルズのスタートの中か、つくるプロセスの中で育まれてきた。思想的にも日本の未来をつくる上でも、さまざまな意味で果たした役割は大変大きい」と祝辞を述べた。
また、太田昭宏国土交通相が「六本木ヒルズの持つ役割はまさに異次元、概念を変えるということ。東京の真ん中の密集地域で都市再生が具体的に展開されたのはきわめて重要な、時代を画する意義があった。ビルが実は都市であるという新しい概念をつくったのも大きな特徴だ」と祝辞を述べ、安倍晋三首相も祝電を寄せた。
同日、「LOVE TOKYO」をテーマに、六本木ヒルズ森タワー屋上近くの照明が7色にライトアップされ、東京タワーも7色に輝く「レインボーダイヤモンドヴェール」に点灯し、2つのタワーが競演して祝った。
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