東京都鉄筋業協同組合の青年部会(大久保鑑一部会長)は6日、鉄筋を製造している千代田鋼鉄工業(東京都足立区)の工場見学会を開いた=写真。大迫力の電気炉などで普段使用する鉄筋棒鋼の製造過程を16人が興味深く見学した。
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電気炉の炉心を見学 |
見学会では冒頭、千代田鋼鉄工業の高橋一郎品質保証部部長代理・棒鋼製造部部長代理が、製造工程と設備の内容のほか、電気料金の値上げ分だけで年間4億円に上るほど電気を大量に使用することや、環境や省エネに配慮した設備を順次導入していることなどを説明した。その後、参加者全員で、真っ赤な炎と煙、轟音を上げてスクラップを溶かす電気炉、連続鋳造作業、赤いビレットを細長く引き延ばす圧延機など、鉄筋が出来上がるまでの工程を見学した。
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できあがった鉄筋を冷却中 |
見学会後の質疑では、「(熱くて)大変な作業ではないか」との質問に、「過酷な状況。これでも人がかかわる時間は短くなったものの、炉にはどうしても人が必要になる。夏場は室温が50度に達する場所もあるので、熱中症に十分配慮している」と答えた。また、「(鉄筋の)太ものと細ものではなぜ製造場所が違うのか」といった鉄筋業ならではの質問も上がり、「設備そのものが異なるため」と答えていた。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年4月9日
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