2013/04/14

【BIM】3Dプリンタの売り上げ倍増 15年度は出荷77億円規模に

3次元データを基に積層造形法によって立体モデルを製作する「3Dプリンタ」。製造業を中心に医療、教育、先端研究など幅広い分野で普及する。建築分野でもBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を背景に3次元設計が普及し始め、建築空間の検証などに立体モデル化のニーズがある。
 矢野経済研究所の調査によると、2010年度に509台だった出荷数は、12年度に1000台を突破した。メーカーの売り上げをベースとした出荷総額は10年度に35億円、11年度に41億円、12年度に56億円と、順調に市場拡大を続けている。製品価格では20万円台の低価格商品も出回り始め、中小規模の企業や教育機関などの新規層が押し上げ要因となっている。
 今後の出荷台数は13年度に1200台、14年度に1500台、15年度には1800台まで拡大すると予測しており、15年度時点の出荷総額は77億円に達する見通しだ。同社は今後のマーケットが「従来のBtoB(企業間の取引)に加え、BtoC(企業と消費者の取引)も増える」と分析しており、さらなる市場の広がりを見通している。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年4月10日

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