2013/04/04

【木場駅】地上からシールド解体して駅拡大 東京地下鉄

木場駅のホーム photo by :LERK
東京地下鉄は、2013年度からの新規事業として東西線木場駅の改良工事に着手する。ホームとコンコースを拡幅し、エレベーターとエスカレターを増設するため、地下で列車を運行しながら地上から掘削を進め、既設シールドトンネルを解体して改札階などの新たな空間を生み出す世界初の工事となる。投資額約200億円を見込む大規模プロジェクトで、13年度内に入札公告し、着工する。20年度の完成を目指す。
 木場駅改良は慢性的に混雑している東西線の輸送改善や乗換時間短縮による遅延防止を目的に実施するもので、同社は今年度から15年度までを計画期間とする中期経営計画の重点施策に位置付けている。
 現在は内部検討を進めている段階で、工区割りなども含めて未定なため、1日に公表した発注見通しにはWTO(世界貿易機関)対象の総合研修センター(仮称)新築その他工事の1件のみしか盛り込んでいないが、13年度の着工を計画していることから、年度内には工事を公告する予定だ。
 計画では、ホーム幅を6mから12mに広げ、昇降設備を増設してホームから出入口までの移動時間を約2分短縮する。同社では利便性向上のため、これまで培った地下鉄技術のノウハウを生かし、この難工事を進めていく方針だ。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年4月4日

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