木造3階建ての学校の耐火性を検証するため、国土交通省国土技術政策総合研究所は20日、岐阜県下呂市の山中に校舎を模した建物を建て、実際に燃やす実験を行った=写真。
国内の林業支援のため、国は木造の公共建築物を積極的に造る方針だが、耐火性の問題から現行法では木造3階建て校舎は建設できず、国交省が燃えにくい構造を研究している。
昨年2月の実験では、すべて木造の建物は点火から約6分で3階まで延焼し、最終的に倒壊した。窓の上にひさしを作り、壁などに不燃材を使った同11月の実験では3階まで燃え広がるのを約90分間防いだ。
今回の実験では、燃えにくい素材を天井だけに使い、建物の外側に50cm飛び出た防火壁を設けた。検証結果はモデルとなる校舎の決定に生かされる。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)
0 コメント :
コメントを投稿