2012/05/15

80年前のモダンな外観がよみがえる 東武鉄道が浅草駅ビルを改修

リニューアル後の浅草駅ビルイメージ
右上は頂部に設置される大時計
 東武鉄道がリニューアル工事を進めている浅草駅ビルの外観改修が18日に完了し、約80年前の創建当時のモダンな姿が現代によみがえる。日本を代表するアール・デコ建築の一つとうたわれた「ネオ・ルネサンス(近世復興)様式」の外観を再現。シンボルだった大時計も復元し、夜にはライトアップを施す。

 浅草駅ビル(東京都台東区花川戸1-4-1)は1931年に、関東初の百貨店併設ターミナルビルとして開業。設計は鉄道省の初代建築課長などを務めた建築家・久野節が担当した。
 22日に開業する東京スカイツリーの建設に合わせ、昨年3月に着手した今回のリニューアル工事では、1974年の改修工事で設置したカバー材を全面撤去し、外壁面を改修。当時のデザインを参考にしながら正面、東面、西面の3方向に、直径約1・5mの大時計を復元した。
 また、外国人旅行センターの移設や待合室、カフェの新設も完了。今後は11月以降の全館リニューアルオープンを目指し、耐震補強工事や商業施設が入る4階以上の内装・設備工事を進めていく。
 駅ビルの規模は、SRC造地下1階地上7階建て延べ3万4612㎡。施工は清水建設・東武谷内田建設JVが担当している。

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