2012/05/14

新名神全線開通へ向け本腰 西日本高速関西が専属5事務所を開所

プレートを設置する芝村支社長(左)と真事務所長
 西日本高速道路関西支社は11日、新名神高速道路の全線開通に向け、専属して業務に当たる5事務所を開所した。4月に国土交通省から大津~神戸の全線で事業許可を受けたことに伴うもので、全線の建設に向けた具体的な検討を本格化させることになる。

 同日は開所式を開き、芝村善治支社長が各事務所を回って開所を祝った。午前中は兵庫県川西市に設置した新名神兵庫事務所を訪れ、真伸行事務所長とともに新たなプレートの除幕式に臨んだ。芝村支社長は「凍結されていた2区間も事業着手するので、新たに事務所を設置して体制を整えたい。さらに力を入れて早期完成に努めたい」と意気込みを語った。
 新設される事務所は、新名神の早期開通に向けて設計や建設などを専属的に扱う組織となる。
 凍結されていた大津ジャンクション(JCT)~城陽JCT間25㌔と、八幡JCT~高槻JCT間10㌔の2区間の新規着工に向けては、大阪東事務所を新設するほか、京都工事事務所の一部機能を移管した上で京都事務所を新たに設ける。
 大阪東事務所は当面、大阪工事事務所から移行する大阪西事務所内に設置し、事業の進捗とともに移転する見込み。京都事務所は京都工事事務所内に設ける。兵庫、大津の各工事事務所は、それぞれ新名神を中心に扱う事務所に移行する。
 各事務所の管轄は次のとおり。
 ▽新名神兵庫事務所(兵庫県川西市中央町10-20)=神戸JCTから兵庫県・大阪府境までの21・0㌔。
 ▽新名神大阪西事務所(大阪府高槻市川西町2-10-20)=府県境から高槻JCT、名神連絡線までの19・5㌔。
 ▽新名神大阪東事務所(同)=高槻から大阪府・京都府境までの9・4㌔。
 ▽新名神京都事務所(京都市山科区四ノ宮泓37)=京都府域の17・7㌔。
 ▽新名神大津事務所(大津市浜大津1-1-3)=滋賀県域の12・2㌔。

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