西都教会(撮影中村海) |
はつが野の家(撮影・市川かおり) |
堀部氏(左)と魚谷氏 |
審査委員長を務めた建築家の出江寛氏は「いずれも普通性を高めた素晴らしい作品。魚に大谷氏の作品は、教会という非日常な建物に、日本的な建築で対応したことに共感した。堀部氏の作品は、非常に温かみを感じ、ユーモアがあふれる点に好感を持った」と評した。
魚に大谷氏の受賞対象作品『西都教会』は、京都の市街地に建つ。中央の礼拝堂の三方を居室で囲み、外部の喧騒から切り離した聖なる空間を生み出している。魚に大谷氏は「竣工後、徐々に利用者のものになっていく様を見て、建築の楽しさを再確認した」と話した。
堀部氏の『はつが野の家』は、新興住宅地に立つ住宅。中央に吹き抜けの中庭を配置し、周囲の部屋をつなぐとともに、柔らかな光を届けている。堀部氏は「建築主に信頼していただいたから実現できた」と振り返った。
今回の新人賞には、21点の応募があった。審査は、出江氏のほか、竹山聖京大准教授と宮本佳明大阪市大大学院教授が担当した。
『最高の若手建築家20人』 AmazonLink
0 コメント :
コメントを投稿