2012/05/30

神戸国際中・高河野記念ホールと苦楽園の家に決まる 大阪府建築士会の第4回建築人賞

神戸国際中学校・高等学校河野記念アルモニホール
 大阪府建築士会は、「第4回建築人賞」の受賞作品を発表した。会報誌『建築人』に掲載された建築作品の中から、『神戸国際中学校・高等学校河野記念アルモニホール』と『苦楽園の家』を建築人賞に、『児童養護施設三ヶ山学園』など4作品を奨励賞に選んだ。
 同賞は、建築技術の普及や建築文化の発展を目的に創設。今回は同誌2011年1月号から同年12月号までの作品紹介「Gallery」に掲載された33作品が対象で、1次審査を通過した9作品の中から6作品を選出した。審査は、石堂威氏(都市建築編集研究所代表)が担当した。
 表彰式は、30日に開く同会通常総会の席上で行う。
苦楽園の家
 受賞作品は次のとおり(①用途②規模③設計者④施工者⑤竣工時期)。
 〈建築人賞〉
 ▽神戸国際中学校・高等学校河野記念アルモニホール(神戸市須磨区高倉台7-21-1)=①多目的ホール②RC一部木造平屋建て743㎡③④竹中工務店⑤2011年5月。
 ▽苦楽園の家(西宮市苦楽園五番町1-40)=①オフィス、住宅②RC造2階建て延べ340㎡③二宮俊一郎+諸留智子/一級建築士事務所エヌアールエム④創建⑤同7月。
 〈奨励賞〉
 ▽児童養護施設三ヶ山学園(大阪府貝塚市東山2-1-1)=①社会福祉施設②RC一部S造3階建て延べ2090㎡③野村充建築設計事務所④東亜建設工業⑤同9月。
 ▽西宮神社祈祷殿(西宮市社家町1-17)=①神社②S造平屋建て390㎡③④大林組⑤同11月。
 ▽おおい町里山文化交流センター(福井県おおい町名田庄久坂3-21-1)=①図書館・公民館・劇場②S造3階建て延べ3478㎡③徳岡設計④こんどう・日登JV⑤同3月。
 ▽路地のある寺内町の家(大阪府富田林市)=①住宅②木造2階建て延べ150㎡③NEOGEO/横関正人+三木万貴子④山本建築⑤10年6月。

『大大阪モダン建築』 AmazonLink

Related Posts:

  • V字中央に吹抜け空間 三上建築事務所の日立市立大久保中学校 日立市立大久保中学校の暇修ホール、撮影:掘内広治氏  日立市立大久保中学校(茨城県日立市末広町5-12-34)が、2009、10年度に複数棟あった校舎の7割を建て替え、残る3割を大規模改造した。既存の校舎や体育館をつなぎつつ、グラウンドに正対させた新校舎はV字型の配置となった。設計に当たった三上建築事務所(水戸市)の益子一彦代表は、「校舎中央となる、V字の間の部分を学校全体の核とし、どのフロアにいてもみんなが見られる共通の場所をつくろう」と… Read More
  • 京都市庁舎の再整備、基本構想のプロポーザル始まる! 現在の京都市本庁舎。 ヨーロッパのネオバロック様式を基調としながら、 細部に東洋の建築様式を取り入れた建物と高く評価されている  京都市は8日、市庁舎整備基本構想策定業務委託の公募型プロポーザルを公示した。参加申出書や企画提案書などの書類一式を22日まで、行財政局総務部総務課で持参か郵送(要到達確認)により受け付ける。順調にいけば今月末に特定する。  基本構想では、本庁舎の改修を軸とした市庁舎の再整備について、整備の基本方針や新庁舎に求めら… Read More
  • 最優秀に立命館大の金城さん 京都建築学生之会「NEXTA'12」 最優秀の『この街宣言』  関西全域と一部中部圏の建築系学生が集まる京都建築学生之会(梶彰良代表)は、9日から11日までの3日間、京都市中京区の京都伝統工芸館で建築課題合同作品展「NEXTA'12」(step by step-僕らの足跡)を開催し=写真、約400人が来場した。10日の公開審査会では、立命館大4年の金城拓也さんの作品『この街宣言』が最優秀に選ばれた。総合資格学院を運営する総合資格が協賛した。  この課題作品展は、毎年2月に20数… Read More
  • 士会連合会の新会長 三井所清典氏にインタビュー  公益社団法人として新たなスタートを切った日本建築士会連合会の新会長に、三井所清典氏が選ばれた。歴代の会長が取り組んできた「地域のまちづくり」をさらに推し進め、東日本大震災からの復興を始めとする建築士の地域貢献活動を支援する。同時に、設計、施工、製造、教育、行政と多岐にわたる建築士の立場を尊重し、それぞれが建築士としての誇りを持ち、力を合わせて建築に取り組むことができる体制づくりにも注力する。 --今後、重視する活動は  「建築士の地域貢… Read More
  • 350年ぶりに木造で江戸城再建へ 「目指す会」が今年度から準備 江戸城の南東面イメージ (復元設計広島大学大学院三浦正幸研究室、 CG制作エス社、 提供認定NPO法人江戸城再建を目指す会)  世界が驚く日本の伝統、文化のシンボルを--。焼失から350年の時を経て、伝統的な建設技術の粋を集めた大規模木造建築を再建する運動が盛り上がりをみせている。実現すれば、国内はもちろん、海外から観光客を呼び込むための起爆剤となることが期待される。認定NPO法人江戸城再建を目指す会の小竹直隆理事長は「20世紀前半は… Read More

0 コメント :

コメントを投稿