2012/05/25

町田市庁舎跡地の利用計画が宙に! 市民案と議会案が対立

現在の町田市庁舎
 東京都町田市の庁舎跡地利用計画が宙に浮いている。学識経験者や自治会・町内会の代表らで構成する検討委員会が作成した構想案に市議会から反対意見が付されたためだ。市民意見を反映させた構想案を白紙撤回することもできず、市民の代表である議員との間で板挟みの状態に陥っている。

◇補正計上前に再度構想案

 市は耐震性などの問題もあり、7月の新庁舎移転後に速やかに現庁舎を解体したい考えだが、解体費は補正計上する予定のため、予算審議を円滑に進める観点から補正計上前には再検討を加えた構想案を示し、議員の理解を得る方針だ。
 市は、3月の「町田市庁舎及び庁舎移転に関する調査特別委員会」で庁舎跡地検討委員会がまとめた基本構想案を提出。本庁舎跡地には屋根付き広場、中町第三庁舎跡地には企業支援施設を整備することを提案した。
 しかし、特別委員会は、「暫定広場としての広場なら理解可能だが、地域経済の活性化の観点からは施策として不十分」との考えを示し、「公共性の高い複合施設」の建設など構想案の再検討を求めた。
 同事業を担当する企画政策課は「市民もメンバーとして加わってつくった構想案を白紙にすることは困難。議員の理解を得られるように、今後、特別委員会での意見をどういう形で処理できるか内部検討を進める」としている。
 本庁舎跡地の所在地は同市中町1-357-4。敷地面積9253㎡。中町第三庁舎の所在地は同1-422-1の敷地面積2059㎡。
 コンサルタント業務は、今年度も首都圏総合計画研究所が担当する。

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