新病院の完成予想 |
新病院は現施設(同区南麻布)の狭あい化に伴い、周産期・小児救急の中核病院として移転整備する。病床数を増やすとともに、現在の周産期医療機能に加えて小児地域医療機能を拡充させた「総合周産期母子医療センター」として、機能強化を図る。
規模はSRC造10階建て延べ1万7667㎡。病床数は計160床を想定しており、免震構造を採用する。1・2階にエントランスホールや外来部門、4階に機械室、5階に医局、6階に小児科病棟、7・8階に産婦人科病棟、9階にレストラン、10階に屋外設備置き場などを設ける計画だ。
建設地は芝浦1-61-1ほかの敷地4637㎡。このうち2933㎡を建築面積に充てる。北側の隣接地では、鹿島、きんでん、東洋熱工業、須賀工業を代表とする各JVで構成する異業種JVの施工で、区の公共公益施設の建設工事が進んでいる。
神事では、日建設計の安昌寿代表取締役副社長執行役員が斎鎌(いみかま)、母子愛育会の古川貞二郎理事長が斎鍬(いみくわ)、鹿島の日名子喬副社長執行役員が斎鋤(いみすき)を入れ、工事の円滑な進行と無事故での完成を祈った。
式典後の直会(なおらい)で、古川理事長は「屈指の施工実績を誇る一流企業である3社には絶大な信頼を寄せている。地域の方々に信頼され期待される病院となることを目指し、29カ月の長期にわたる工事となるが、無事故での完成をお願いしたい」と語った。
また、安副社長は「約4年間、関係者と設計を進め、同種の建物の中でも最高水準の設計とすることができた。(新病院で)命を育まれる母子やスタッフに対する思いやりの気持ちが反映できたと思う」と述べ、日名子副社長は「施工に当たる各社の総力を結集し、必ずや満足いただける高品質な建物を提供します」と決意を表した。
水谷哲也所長(鹿島)の話 「地域の方々やスタッフの皆さんの思いを忠実に建物に注入して造りこんでいきたい。新しい建物は、隣接する公共公益施設と地下や2階でつながるため、街区全体で情報交換をして調和を図りながら近隣のご迷惑にならないように工事を進める」
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