安藤建設は、デジタルカメラで撮った配筋写真と配筋のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルを照合する配筋検査システムを構築した。従来の目視に加えて、鉄筋の本数や位置などを画像でもチェックすることで、より優れた品質管理を提供する。既に病院と住宅の2物件に適用した。他社設計の案件にも適用が可能で、品質を確保するツールとして技術提案などに活用する。
デジタルカメラで撮影した写真を、奥行き情報や属性情報を併せ持ったデータに変換、配筋BIMモデルに合成画像で照合する。配筋BIMモデルは、構造計算ソフトの構造解析結果を構造図に変換するソフトを使うため、配筋情報をそのままBIMソフトに渡す。配筋BIMモデルは、モデルデータから製作する該当部分の部材を取り出し、照合検査用として活用する。
システムでは鉄筋の本数や位置、径などを照合する。従来からの目視による照合と合わせて実行することで、施工品質の確保に万全を尽くす。同社が設計施工を担当する病院1件と、施工のみの住宅1件に適用した。今後は照合品質精度の向上や、BIMモデルを現地に実寸法で投影できる3次元プロジェクターとの連携などにも取り組む。
『業界が一変する BIM建設革命』 AmazonLink
0 コメント :
コメントを投稿