2014/10/07

【建設若者塾】1泊2日で他職種の若手たちと交流 腕相撲大会は岩木さんが優勝!

主に入職3年以内の建設技能者が一堂に会し、建設業で働くことのやりがいなどを学ぶ1泊2日の研修合宿「建設若者塾」が3、4の両日、邦和セミナープラザ(名古屋市港区)で開かれた。参加者はA-Gの7班に分かれ、技能向上のためのオリエンテーションなどをポイント形式で競い、仲間意識を醸成。初日夜の交流会では、グループ対抗の腕相撲大会を開催。日ごろ仕事で培った腕力を披露するなど、大いに盛り上がった。写真は優勝のBグループ。

 建設若者塾は、中部地方の各県建設業団体などで構成する中部圏建設広報ネットワーク協議会が、将来の建設業を担う若者の入職・定着を促すため、県域や職種を越えて「若者の声に耳を傾け、若手を育てていく」取り組みの一環として全国に先駆け実施した。
 岐阜、静岡、愛知、三重各県から、土木、型枠大工、鉄筋、塗装、とび、左官、タイルなど若手職人45人がグループごとに実習を行い、同じ建設業で働く者として連帯感を育んだ。各班には、実務経験10年以上のベテラン技能者がアドバイザーとして1人ずつ付いて若手の相談に乗った。

兄弟で参加した本田雄紀さん(左)と淳さん
兄弟で参加した一成工務店(静岡県長泉町)の本田雄紀さん(25歳)と淳さん(23歳)は、型枠大工の職長である父親を越えることを目標にしている。雄紀さんは「他の職種の人たちと交流できたのは新鮮だった」、淳さんは「この仕事はコミュニケーション力が大事だなと改めて思った」と感想を述べ、「会社に帰ったら新人に合宿で学んだことを伝え、この取り組みをさらに広めたい」と語っていた。

脇村さん
アドバイザーのリーダーを務めた洞口(岐阜県飛騨市)の脇村隆二さんは「今回の参加者と、どこかの現場でまた会うことがあると思う。その時は『若者塾は楽しかったな』『腕相撲で盛り上がったな』と声を掛け合ってほしい」と述べていた。

盛り上がった腕相撲大会
グループ対抗の実習の第1位はBグループ。腕相撲大会は出馬重機(三重県志摩市)の岩木優弥さん(23歳)が優勝した。

同じ釜の飯を食って仲間意識を醸成
次回の開催は、来年5月の大型連休明けを予定している。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 【クレーン協神奈川】熊本城を自分たちの力で修復しよう! 「クレーン塾・復興支援版」で担い手養成  全国クレーン建設業協会神奈川支部(斎藤恒四郎支部長)は、熊本地震への支援対策の一環として、建設労働者緊急育成支援事業を活用した新たな取り組みを展開する。『自分たちの力で熊本城を修復する』をシンボルコンセプトに2015年度から開始した担い手確保事業「かながわクレーン塾」(塾長・内田靖夫神奈川建設重機協同組合理事長)のスキームを使い、同協会熊本支部などの協力を得ながら、震災需要で不足が見込まれる現地の新たな担い手を養成する。  今回の… Read More
  • 【東京建築士会】公開シンポ「東京edoをひらく」 変わりゆく社会での建築士のあり方探る  東京建築士会(中村勉会長)の女性委員会(中野晶子委員長)は4日、東京都中央区の同会会議室で公開シンポジウム「東京edoをひらく-人と地域をつなぐ新しい空間のかたち」を開いた。  冒頭、中村会長は「社会がどんどん変わっていく中で、建築士の領域も社会の川上から川下まで広がっていく。きょうのシンポジウムではこれからの建築士のあり方や新しい場を生み出す空間のかたちを皆さんと考えていきたい」とあいさつ=写真。中野委員長も「東京の、わたしたちが住む… Read More
  • 【日建協】若手90人がストロー構造体制作でヒートアップ! 若手交流会「ヤング・ゴー! ゴー!'16」  日本建設産業労働組合協議会(田中宏幸議長)は27日、名古屋市中区のホテル名古屋ガーデンパレスで「日建協ヤング・ゴー! ゴー! 2016」を開いた。若手組合員約90人が参加。名刺を使った抽選会やストローハウスコンテストで交流を深めた=写真。  冒頭、田中議長は「同じ立場、環境で働く者同士、悩みなどを共有し、絆を深めてほしい」とあいさつした。 また、名工建設職員組合の高倉周平書記長は「中部地方は名古屋駅前の再開発、リニアの開通などこれから大… Read More
  • 【建設フェスタ】ちびっこ技術者たち4000人が参加! “まちのお医者さん”業界をアピール  横須賀建設業関連団体協議会(会長・小池克彦横須賀建設業協会理事長)は5日、神奈川県横須賀市の長井海の手公園「ソレイユの丘」で第5回「よこすか建設フェスタ」を開いた。小雨の降る中、約4000人が参加した。今回は「いいヒト!いいモノ!いい技術!ちびっこ技術者募集中」をテーマに、建設機械の試乗など子どもたちが楽しめるイベントを繰り広げた。  開会式の冒頭、小池会長は、東日本大震災、熊本地震など災害が相次いでいることを踏まえ、「地域における、わ… Read More
  • 【カナリヤ通信】女性部会トップ4氏が意見交換 「会社と社員の相互に利益と達成感をもたらすためには」  女性の活躍が期待される中、各団体では女性部会を設立し働きやすい環境作りに向けてさまざまな取り組みを行っています。そこで今回、「会社と社員の相互に利益と達成感をもたらすためには -女性(男性)の働き方や職場環境を考える」と題して女性部会トップの4氏による座談会を開催、それぞれの取り組みや今後の展望などについて語り合っていただきました。なお、ブログでは紙面では短縮した発言も含めたロングバージョンでお届けします。 ――最初に各団体の取組と成果… Read More

0 コメント :

コメントを投稿