2014/10/14

【現場見学会】工学系学生18人が大型事業現場の迫力を体感 日建連北陸

日本建設業連合会北陸支部(守田進支部長)は9日、工学系の大学生を対象とする現場見学会を開いた。建設界の入り口に立つ学生たちは、新潟県内で展開される大型事業に触れ、社会資本の役割と建設産業の魅力を再認識していた。

 今回の現場見学会には新潟大から8人、長岡技術科学大から10人の計18人が参加した。

最初に訪れたのは、JR新潟駅付近連続立体交差事業(事業者・新潟市)の一環として、鉄建・前田建設工業・東亜建設工業・加賀田組JVが施工しているJR信越線新潟駅付近高架化駅東工区。学生は、東日本旅客鉄道(JR東日本)上信越工事事務所(発注者)の担当者の説明に耳を傾けながら、工事の手順やポイント、工法などについて質問を投げ掛けていた。
 2カ所目は新潟県が建設する奥胎内ダム。工事事務所で県新発田地域振興局地域整備部の担当者から概要説明を受けたあと、同ダムの工事現場が一望できるデッキに移動した。一同は高さ60mを超えるタワークレーンを使って、堤体のコンクリート打設が進む様子に驚嘆しながらも、この感動をカメラに収めようと懸命にシャッターを切っていた。
 同ダムの建設を請け負う鹿島・大成建設・加賀田組JVの前野史賀工事所長(鹿島)によると、「1年当たりの施工可能期間が約6カ月と非常に厳しい現場だが、2013年度には堤体のコンクリート打設量が10m3に達した。16年度の(堤体コンクリート打設の)完了を目指して尽力したい」と話している。
 ダム型式は重力式コンクリート。規模は堤高82.0m、堤頂長198.9m、堤体積26万m3、総貯水容量1000万m3。18年度の完成を予定している。建設地は胎内市下荒沢。

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