2014/10/09

【富山市建協】「建設業を知り、未来の技術者に」 土木絵本を中学26校に寄贈

富山市建設業協会(林和夫会長=写真右)は、子どもたちに建設業を知ってもらうため、土木のことを描いた絵本を市立中学校26校に寄贈した。林会長ら協会関係者が6日、市役所を訪れ、麻畠裕之教育長に167冊分の目録を手渡した。

 絵本はランドスケープ・アーキテクトの小川総一郎氏の作・画による『ふたつの国の物語-土木のおはなし』(理工図書)。インフラが整備され、若者の土木離れが進む文明国と、安い労働力を文明国に提供する未開の国を舞台に、土木技術の大切さを訴えている内容で、温かいタッチの水彩で描写される現場が印象的だ。

寄贈した絵本
協会では生徒だけでなく、先生にも寄贈趣旨を理解してもらうため、今月中旬に開かれる同市中学校長会の席で林会長が説明する予定だ。当日集まる26人の校長先生に絵本を配布し、生徒に土木への関心を持ってもらい、将来は土木技術者を目指してもらいたいことなどを訴えることにしている。
 絵本は市立中学校のほか、富山大付属中や私立中、市内の図書館などにも贈ることにしており、寄贈数は全体で238冊になる。
 同協会では13年度も社会貢献活動として、災害用簡易トイレを使う際の仕切用簡易テント50基を市に寄贈している。
 林会長は今回の図書寄贈について「担い手確保・育成は一朝一夕ではできない。その王道は、土木技術が人間が人間らしく生活していくためなくてはならないものであることを子どもたちにしっかり伝えることだと思う」と話している。
 寄贈した本についての記事はこちら

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