2014/10/31

【現場見学会】ドボジョが両岸の中学生に第二津軽大橋工事を解説 土木の魅力アピール

青森県と三井住友建設・齋勝建設(五所川原市)・白川建設(中泊町)JVは30日、同県中泊町ほかで工事が進む、五所川原車力線道路改築事業(仮称)第二津軽大橋の現場見学会を開いた。同橋が結ぶ岩木川両岸にある、中里中学校、車力中学校の1年生と引率教師など計約140人が参加し、7工区のうち4工区の施工をJV代表者として担当する三井住友建設の女性橋梁エンジニアが土木の魅力などを説明した。写真は説明する高岡さん。

 見学者は学校ごとに2班に分かれて両岸のつがる市側、中泊町側から、橋面やPC箱桁内部を見学し、三井住友建設の土木本部土木設計部土木設計グループの田邊麻由子さんと、同PC設計グループの高岡怜さんが、インフラ整備を担う建設業の役割などについて説明した。
 冒頭あいさつした県西北地域県民局地域整備部の八木澤聡部長は、「橋の見学とともに、建設関係者の仕事を理解してほしい。この中から土木建設の世界に飛び込んでくれる人が生まれることに期待している」と述べた。
 続いて同部道路整備課の齋藤可織さんが、「この橋は岩木川に架かる橋の中で最も長く、設計が始まってから13年目で皆さんと同い年。橋を使って中里と車力の交流を深めてほしい」と説明した。
 高岡さんは「野球選手のように目立つ仕事ではないが、生活に必要なものをつくって維持管理している人がいることを見学会で感じてもらいたい」とあいさつした。

PC箱桁内部を見学する中学生
見学を終えた両中学校の生徒は橋の中央部で合流してそれぞれの学校を紹介し、近い将来、完成した橋の上で再開することを約束し合った。
 橋はPC6径間連続ラーメン箱桁構造で長さ600m、全幅員11.95m。施工に当たっては片持張り出し架設工法を採用し、既に両岸に接続している。橋分部の全体完成は2015年度を目標にしている。
 三井住友建設JVの宮田敏第二津軽大橋作業所所長は「こうした機会が設定できてよかった。建設業に少しでも興味をもってもらえればありがたい」とコメントした。
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