2014/10/23

【現場見学会】阪神高速の「大和川線トンネルがっこう」 小学生110人が参加

阪神高速道路会社は22日、沿線小学校を対象とした現場見学会「大和川線トンネルがっこう」を開いた。2011年度にスタートし、今回が4回目となる。堺市立東浅香山小学校5年生の3クラス計110人が見学した。トンネル内を現場教室とし、測量や土留め壁の実験などを体験した。写真はシールドトンネルの説明を聞く生徒たち。

 大和川線トンネルがっこうは、近隣の小学校高学年を対象に毎秋実施している。今回は清水建設・奥村組JVが施工した開削トンネルの工区と、鹿島・飛島建設JVの施工のシールドトンネルの工区を見学した。模型を使って土留めや開削トンネルの仕組みを学ぶ実験や、レーザーなどを使った測量体験、映像によるシールドトンネルの説明などを2時間にわたって経験した。

開削の仕組みを学ぶ
生徒からは「トンネルを造るのにはどれぐらい年月がかかるか」「避難場所はあるのか」「仕事をする上で大変なことは何か」などの質問が出た。「なぜこの仕事を選んだか」との問いに対して、担当者は「小学生の時から道路に興味があり、道路をつくる今の仕事を選んだ」と回答した。
 建設事業本部堺建設部の塚本学大和川線建設事務所長が閉校のあいさつを行い、「橋やダムは完成してからも見ることができるが、トンネルは見学が難しく、貴重な体験になったと思う。今回をきっかけにトンネルに興味を持ち、将来、トンネルの仕事に就く人がいれば、その時はぜひトンネルがっこうを開き、子どもたちにトンネルの魅力を伝えてほしい」と話した。
 阪神高速大和川線は全長9.7㎞で、工事の特徴は7割をトンネル部が占め、残りの2割が土工、1割が橋梁となっている。現在の進捗率は71%。本線の開通は16年度末を目指している。
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