2014/10/23

【インタビュー】いざという時、どうする? 子どもに防災を教える中井佳絵さん

防災・減災セミナーの講師として、全国各都市で災害のメカニズムや避難方法、避難場所など、いざという時に適切な行動がとれるように、子どもたちを中心に分かりやすく教えている。もともとは地球温暖化に関する出前講座を中国・四国地方で行っていたが、広島県庄原市を襲った集中豪雨をきっかけに、「災害時に、子どもたちにすぐにしなければならないことを伝えなくては」と強く感じ上京。2010年に防災士の資格を取得し、模型や映像、クイズなどを通じて防災・減災に関する知識やノウハウを分かりやすく解説している。

 対象は子どもたちが中心だが、大人も参加するなど年齢層は幅広い。「子どもが核となることで地域の人々の意識も高まる。防災を基点として地域のコミュニティーを強化したい」と力を込める。
 広島県出身。大学卒業後、フリーアナウンサーを経て、法大大学院政策創造研究科を修了。防災士の傍らで環境出前授業講師、広島県ではフリーアナウンサー、徳島大大学院では非常勤講師も務めるなど、幅広く活動している。法大大学院では、防災教育を担当している。
 今後は、「実際に被害に遭遇した時に適切な行動がとれるかどうかが重要だ。そこを訓練できるか調査したい」と見据えている。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 【UIAで最優秀受賞】20年間、仙台のNPOで建築教育を続けた渋谷セツコさん 都市や建築のデザイン手法を応用して教育活動に取り組んでいるNPO建築と子どもたちネットワーク仙台(渋谷セツコ代表、建築事務所アク・アク副代表)の「子どもたちが応援する歴史的建造物の震災復興~地域・小学校等との協働プロジェクト」が、UIA(国際建築家連合)のUIA建築と子どもゴールデンキューブ賞(組織賞)の最優秀を受賞した。8月にダーバン(南アフリカ)で行われた受賞式に出席した渋谷代表に、20年以上にわたる活動を振り返ってもらった。  建築・… Read More
  • 【日豪の橋渡し】互いの強み生かしアジアでの成功をサポート 正宗エリザベスさん 日本と豪州とアジア、この「トライアングル」を生かしたビジネスパートナーシップを作り出す目的で、3月からアットマーク・アジア・アソシエイツを立ち上げた。「これまでは豪州の政府高官という立場だったが、これからは日本企業のために動ける」。日豪の強みを互いに生かしたマッチングで、アジアという舞台での成功をサポートする。  1991年から在日豪州大使館の商務官となり、インドネシア、ベトナム、韓国の大使館を経て、2011年まで在日豪州大使館の公使を務め… Read More
  • 【インタビュー】女性初の広域派遣 北陸TEC-FORCEの2人に聞く ことし8月に発生した広島の土石流災害で、国土交通省は全国の地方整備局からTEC-FORCE(テックフォース、緊急災害対策派遣隊)を被災地に派遣したが、その中には女性隊員の姿があった。広域派遣に女性職員が加わるのは今回が初めてだという。女性技術者の登用促進が政策的に大きく動き出す中、否が応でも注目が集まるが、全国の先陣を切って現地に乗り込んだ北陸地方整備局の梅田ハルミ、浅野未来両隊員は口をそろえて「職務を全うするという点で性別は関係ない」とき… Read More
  • 【インタビュー】「女性職人はあたりまえ。出産後も続けられる」 左官職人の福吉奈津子さん 原田左官工業所(東京都文京区)に入社して10年。見習い期間中に出産し、子育てしながら左官職人を続けている。本人は飄々としているが、女性職人として注目され、9日には安倍晋三首相、太田昭宏国土交通相と懇談した。  同社には以前も女性職人がいたものの、結婚、出産を機に辞めていった。自らも「見習い期間中だったので、自分から続けたいとは言い出せなかった」。ところが、当時の社長から「続けてみないか。いろいろな制度も活用するから」と声を掛けられ、続けるこ… Read More
  • 【インタビュー】無理な職種もある、女性ならではの仕事もある 山富士の和田千恵理社長 営業、仕事の手配、総務関係、さらに一人のコンクリート圧送技能士として現場にも出る山富士(神奈川県藤沢市)の和田千恵理社長。さらに母として主婦業もこなす。「あそこに任せれば安心だと言われる良い仕事をしたい」というのが信念の和田社長。自身の経験から建設産業への女性の進出については「女性でもできる職種と女性には無理な職種がある」と指摘する。自らの体験や実践を通して見た建設業への女性進出の課題等について聞いた。  家業がコンクリート圧送業だったこと… Read More

0 コメント :

コメントを投稿