日本美術協会は、第28回高松宮殿下記念世界文化賞を発表し、建築部門ではブラジルの建築家、パウロ・メンデス・ダ・ホッシャ氏を選んだ。10月18日に東京都港区の明治記念館で授賞式典を開き、翌19日に鹿島KIビル(港区)で記念講演会を開催する。ブラジルからの受賞者は2004年のオスカー・ニーマイヤー氏に続く2人目。写真は『ブラジル彫刻美術館』
パウロ・メンデス・ダ・ホッシャ氏 |
ホッシャ氏の建築はコンクリートや鉄の魅力を生かした斬新な構造が特徴で、空間を最大限に利用した「内部と外部、建築と都市の理想的な親和状態」を重視する。主な作品は「パウリスターノ・アスレティッククラブ」「ブラジル彫刻美術館」「大阪万博ブラジル館」など。これまでに06年のプリツカー賞、ことしのヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞を受賞した。
受賞に対しホッシャ氏は「ブラジル館の設計で大阪に1カ月間滞在したのは私の人生で最大の冒険の1つであり、よく道頓堀に行って飲んでいた。この賞は個人としての私に対するものではなく、日本国民とブラジル国民との友情の記念のようなものだ」とコメントを寄せた。
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