2012/11/28

【新技術】CO2地下貯留 苫小牧で観測井工事始まる

苫小牧で始まった造成工事
日本CCS調査(本社・東京都千代田区、石井正一社長)は、北海道苫小牧真砂町で、CO2の回収・貯留(CCS)のための観測井工事を始めた。既に敷地造成工事に着手しており、2013年1月から本格的な掘削工事を始める。これは経済産業省から受託したCCSの大規模実証試験の一環。
 観測井は、深度1200mまで垂直に掘り、2月末ごろまでに掘削を終える。この坑井で14年中ごろからCO2を貯める層の温度や圧力、地震などを観測する。
 実証試験は、20年までの9年間が全体期間で、16年ごろから3年間かけて実際にCO2を地層に圧入する予定だ。今後、地下1100-3000mの層に圧入井2本を設けて、年間10万t以上の規模でCO2を貯留する。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!) 2012年11月28日版 3面

Related Posts:

  • 【南極観測隊】第55次越冬隊任務終了! 設営主任・上原誠さん(関電工) 関電工の上原誠さん(東京営業本部東京総支社西部支社施工チーム内線作業長)が、第55次南極地域観測隊越冬隊の任務を終え、無事帰国した。3回目の南極にして、昭和基地内の設備設営や保守管理を束ねる設営主任の立場で初参加。53、54次で船の接岸ができず基地内の備蓄が減り、それに伴い派遣隊員も24人と必要最小限だった中、「通常は2人で進める作業を1人でこなし苦労もしたが、他分野の隊員との調整からは刺激も受けた」と充実した日々を振り返った。3回の派遣は… Read More
  • 【南極地域観測隊】10項目の作業終え第56次夏隊任務終了! 佐藤利明さん(飛島建設) 第56次南極地域観測隊(夏隊)の隊員として、昨年11月に日本を出発した飛島建設の佐藤利明氏が、その任を終えて3月に帰国した。第55次隊に続く2度目の派遣で、新汚水施設仕上げ工事、風力発電機設置工事、第2車庫兼ヘリ格納庫建設工事などをほぼ計画どおりに完了。「前回一緒に渡航した第55次隊の越冬隊との1年ぶりの再会がとてもうれしかった」と振り返り、「もう十分やり切ったが、次があるならば越冬隊として行きたい」と笑顔を見せた。  今回の作業内容は、(… Read More
  • 【キッザニア東京】運転も整備も軌道作業も! 地下鉄の仕事を楽しく体験 東京地下鉄は24日、東京都江東区にある子どもが主役の街「キッザニア東京」に、「地下鉄パビリオン」をオープンした。同日、現地で開いたオープニングセレモニーには、奥義光社長ら関係者が出席し、除幕式=写真=や子どもたちへの引き継ぎ式が行われた。引き継ぎ式では、“仕事のプロ”として大切な工具を手渡された子どもたちが真剣なまなざしで仕事の楽しさとやりがいを体験した。  冒頭、奧社長は「普段なかなか見られない仕事だが、鉄道事業は運輸部門と技術部門が協力… Read More
  • 【現場見学会】PC4径間連続ラーメン箱桁橋から地上40mの花見! 鉄建の中部横断道大石川橋現場 鉄建は18日、長野県佐久穂町で施工している中部横断自動車道大石川橋上部工事の現場に、地域住民25人を招いて見学会を開いた。参加者は張り出し架設工法によって1本につながった橋梁の上をウオーキングするとともに、地上40mの眺望から開花シーズンを迎えた桜の花見を楽しんだ。  同工事で地域住民を対象とした見学会の開催は2回目。今回は、長さ295mのPC4径間連続ラーメン箱桁橋が1本につながるとともに、桜の開花シーズンというタイミングをとらえて開催し… Read More
  • 【環境学習】小学生が絶滅危惧種のアサザ植え戻し 九州農政局のクリーク改修現場 九州農政局が福岡県柳川市で進めているクリーク改修工事の現場で22日、絶滅危惧種のアサザを植え戻す移植作業が行われた。作業には近隣の柳川市立垂見小学校4年生15人が環境学習の一環として参加し、楽しみながら環境を守ることの大切さを学んだ。  アサザは、ミツガシワ科の多年草で池や沼に群生する浮葉植物。6月から9月にかけ黄色い花を咲かせる。水質の悪化や外来種の影響などで減少し、福岡県で生育が確認されているのは柳川、筑後、嘉麻の3市のみ。県からごく近… Read More

0 コメント :

コメントを投稿