すでに行われたシンポジウム |
展覧会は、NPOのteam Timberizeが企画し、2010年から全国を巡回している。建築展では、九州内の建築系の大学研究室が福岡市中心部の西通りで仮想都市木造プロジェクトを提案。また、宮崎県産の杉のクラフト製品などが展示されている。25日には「木育」をテーマに、子どもを対象にした木工ワークショップなどを計画している。
18日には、「木の新しい可能性」をテーマにしたシンポジウムを開いた=写真。シンポジウムは、末廣香織九州大大学院人間環境学研究科助教授を司会に、腰原幹雄東京大生産技術研究所教授、日本全国スギダラケ倶楽部の若杉浩一氏、建築家の山下保博氏が参加した。
この中で、腰原教授は、「既存の鉄骨ビルの素材を木に置き換えるのではなく、木だからできることを考えるべき。また、それらの木造建築がつくる街の新しい風景の提案も必要になる」と設計者の今後の役割を示した。
若杉氏は、地元産の杉材の活用を見直すきっかけとなった日向市駅のプロジェクトで、その関連イベントとして実施した駅前での子ども屋台村の取り組みなどを紹介した。イベントは、子どもの「木育」という観点のほか、行政や九州旅客鉄道(JR九州)なども巻き込む形となり、「木材が新しい関係性を作った」と述べた。山下氏は、木造建築にPC工法を導入するなど、自身の木造建築での挑戦を紹介した。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!) 2012年11月21日版 8面
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