2012/11/02

【朗報】小便器×手洗器が合体! 西日本高速とTOTOが共同開発


◇山田SAに試験導入 水使用量が2割減
 西日本高速道路会社とTOTOは、手洗器と小便器を組み合わせた節水型小便器を共同で開発した=写真。小便器上部の手洗い器で使った水を、そのまま小便器の洗浄に再利用することで、水の使用量を従来に比べて約2割減らす。21日にリニューアルオープンする「大分自動車道山田サービスエリア(下り線)」(福岡県朝倉市)の男性用小便器10台に試験導入する。西日本高速道路会社は「今後リニューアルするトイレには採用したい」と話している。
 手洗いで使った水は、穴を通って下部の小便器に流れて洗浄する。一般的に1回当たり手洗い水が0・5リットル、小便器洗浄が2・0リットルの計2・5リットルが必要だが、手洗い水の0・5リットルも使って便器を洗浄するため、水の使用量が0・5リットル節水できる。手洗い水の量を計測し、洗浄用の水量が2・0リットルになるように自動で計算して水を流す仕組みだ。
 大分自動車道山田SA(下り線)は、「パヴァリエ エコエリア山田」としてリニューアルする。メガソーラーなど最新のエコ技術を数多く取り入れた西日本高速道路会社初のエコエリアと位置付ける。手洗器付小便器は両社で開発、特許も取得した。手洗器付小便器の設置で、従来よりも通常の手洗器を減らせる見込み。開業後に実際の利用状況を確認し、トイレ設備の最適な配置の見直しにつなげる。
 パヴァリエ エコエリア山田では導入によって年間約13万リットルの節水効果を見込む。西日本高速道路会社は「手洗いの高さや形状など引き続き使用しながら改善を進めたい」考えだ。TOTOは「外販を検討中」(広報部)としている。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!) 2012年11月2日 11面



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