空中に浮かぶ62トンの桁 |
ゆっくりと3号神戸線の上空を旋回 |
6日に架設したのは、橋長331mの鋼5径間連続鋼床版箱桁の一部。3号神戸線の直上に位置する橋桁(全5ブロック、長さ44・1m)を両方向から順に張り出し、最終ブロックを落とし込み架設し、閉合した。
5ブロックのうち4ブロックは10月27日までに架設を終えており、ブロックの中で最大となる最終ブロック(長さ13・7m、橋桁幅2・55m、床版幅8・29m)を、550t吊りオールテレーンクレーンで落とし込んだ。
工事の最大のポイントになったのが「用地的な制約」(下村幸徳阪神高速道路会社建設事業本部大阪建設部淀川左岸線建設事務所長)。現場のすぐ近くを阪神電鉄が通るなど「近接物件が多く、条件の厳しい工事となった」(同)。
6日は午後10時から3号神戸線の大和田~阿波座間を通行止めし、10時30分過ぎに架設作業に入った。11時ごろから工事ヤードに置いた鋼桁をクレーンで吊り上げ始めた。数分後には夜空に巨大な鋼桁が浮かび上がり、ゆっくりと3号神戸線の上空を旋回、微調整を繰り返しながら30分ほどかけて10-25mmしか隙間のない所定位置に落とし込んだ。
この日は仮止めしたほか、正規のボルトを数本仮締めした。今後1週間程度で本締めを行い、落下防止や高さ調整用のセッティングビームを取り外す予定だ。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!) 2012年11月8日11面
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