2012/11/29

【計画】滑走路跡地がメガソーラーに! オリックス、九電工が枕崎で具体化

完成予想
オリックスと九電工は、2011年に結んだ戦略的パートナーの協業に基づき、九州でメガソーラー(大規模太陽光発電)の共同事業を展開する。鹿児島県枕崎市で日本初の空港跡地に設置するプロジェクトを含め同県内で3カ所、福岡県内で1カ所の計4カ所が具体化している。枕崎空港は11年度までの歳出超過累積額が8億3500万円のため、12年度末に廃止してメガソーラー事業者に貸すことが、9月の市議会で決まった。
 神園征市長は27日の協定書調印式で、事業者を公募した結果、「地域振興やメガソーラーの信頼性などで、最もすぐれた提案だった」と選定理由を説明、オリックスと九電工を事業者に決めたと述べた。
 両社の提案で評価された地域貢献は、ターミナルビルを使った発電所の見学スペースや環境学習施設、天文観測所のほか、従業員の雇用を確保するため発電所の一部管理業務を空港管理会社に委託する。
 発電所は出力が8.5メガで、12万9000㎡のスペースに5万3480枚のパネルを設置する。九電工の施工で13年7月に着工、14年3月に運転を始める。事業期間は20年、事業費は25億-30億円を見込んでいる。
 残りの3地区は、福岡県内が出力12.1メガで14年7月に運転開始、鹿児島県内は7.6メガで同11月と2.3メガで13年12月の運転を予定している。井上亮オリックス社長は、今回の4カ所を含め全国17カ所で計81.6メガを計画しているが、「早い段階で100メガ、200メガにして、一つの事業として確立したい」と述べた。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!) 2012年11月29日3面

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