国連大学に設置されたやぐら |
同イベントは、世界中のお茶の文化に触れながら、日本の伝統的木造建築を体感することで、未来に役立つ知恵を育むもの。
やぐらは、相欠組太柄栓入、腰かけあり継ぎ、ほぞ差し太柄栓入の3種類の伝統的継ぎ手を反復させ、複雑な架構とした。11日の式典で隈氏は「この構造は、どんどん継ぎ足し、削ることができる。生物のように増殖し、時間の経過に耐え得るサステナブルなシステムといえる」と、21世紀型の建築となる可能性を示唆した。
やぐらを説明する隈氏 |
一方、茶室には石川県小松市の日用杉が使われている。和田愼司小松市長は「木のぬくもり、優しさが、世界の平和や環境問題に役立つはず」と、海外で日本の技術力が発揮されることに期待を込めた。茶室は解体・運搬し、世界各地の茶会イベントでの利用が検討されている。
隈氏も「海外に木造を広げるため、国連大学とともに、コンテンポラリーアーキテクチャーとして展開したい」と、日本発のサステナブル建築の普及に意欲を見せた。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!) 2012年11月13日2面行政・団体No.04
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