新潟駅で行われた1200人規模の切替作業 |
新潟駅付近連続立体交差事業は、在来3線と上越新幹線が乗り入れるJR新潟駅付近の約2.5㎞(西側の越後線約1.4㎞、東側の信越・白新線約1.1㎞)の線路を高架化することで、踏切2カ所を解消。駅南北の一体化を図るとともに、駅構内を現在の4面7線から3面5線にスリム化する。
高架橋を建設するため、駅東側の信越・白新線では既存4線を北側に新設したA、B、Cの仮3線(うち2線で単線双方向運転を実施)に切り換え、駅西側では南側にある電留線を北側の仮電留線に移し、工事に必要な用地を確保する。
第3回切替工事は、全体を5工区に分けて進む連続立体交差化工事のうち、駅西、駅東、笹口の3工区にまたがる範囲で実施した。切替ポイントは、信越下り線を仮C線に切り替える駅東側の3カ所、仮電留線につなぐ西側の2カ所の計5カ所と広範囲にわたるため、関係者間で作業を綿密に調整した上で施工した。仮線軌道工事は第一建設工業が担当した。
工事は4日午前12時ごろにスタートし、午後2時ごろに完了させる計画で進めた。
最も東側の切替口1では在来線を仮C線につなぎ、切替口2、3でC線をホームに向かう既存線路に接続。西側では切替口4、5の2カ所を施工し、うち同5には分岐器を挿入して仮電留線への接続を完了した。工事が終わって約1時間の試運転において、線路の安全を十分に確認した上で営業列車を運行させた。
信越・白新線で残る最後の白新上り線は、2013年秋の仮線の3線化によって使用停止し、撤去工事に入る予定だ。その後、高架橋の建設工事に全面着手する。
また、今回の線路切替工事に合わせ、6、7番線ホームの使用廃止、8、9番線の使用開始と、新潟駅構内の信号設備の電子連動化も実施している。
工事全体の完成予定(高架橋全面開業)は21年度を予定している。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!) 2012年11月26日 4面
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