2014/05/23

【ガラッパ】震災時に威力発揮! 深さ40mの井戸から汲み上げ可能な人力ポンプ

アフリカでは10万台の実績がある人力井戸ポンプ「ガラッパ」
イナトレード(本社・愛知県小牧市、野添一郎社長)は、フランスで開発された人力井戸ポンプを日本向けに改良した「ガラッパ」の販売を始めた。深さ40mの井戸から人力だけで水を汲み出せ、ポリエチレン製の揚水管を採用して震災時にも水を供給できるのが特徴だ。
 製品は仏Vergnet Hydro社で開発され、国連や各国政府でも信頼性が認められている。在日仏大使館の企業振興部によると、既にアフリカの砂漠地域で1970年から約10万台の納入実績があるという。

 今回、日本向けに改良したガラッパには電動ポンプを併設、通常時は電動で使用し、非常時には人力で揚水できる。
 これまでの人力ポンプの限度は、深さ7-10mで、それ以上の深さでは電動となるのが通例だったが、ガラッパは人力でも深さ40mの水位から地下水を汲み上げられる。
 原理は地下水中にポンプの本体があり、縦方向に伸び縮みする強化ゴム製の風船のようなもので、吸い込んだ地下水を地上へ押し上げる。いったん地上まで上げた水をさらに数m上のタンクへ送水することもできる。また既存のポンプともアダプターで交換が可能だ。
 価格はすべてのパーツ込みで、ハンドポンプが26万円(税別)、フットポンプが25万円(同)。同社は、国内での井戸掘り業者も募集している。
 問い合わせは、同社ガラッパ事業部・電話0568-77-1241。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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