2014/05/29

【藤森照信】もこもこデザイン発表! 多治見市のモザイクタイルミュージアム

完成模型。外観は採土場をイメージ
岐阜県多治見市は27日、笠原町に新設を予定する「多治見市モザイクタイルミュージアム」(略称・TMTM)の記者発表会を名古屋市中区の国際デザインセンターで開いた。発表会では、建物の模型やパースを公表し、施設概要を説明。また、施設の設計を担当した建築史家・建築家の藤森照信氏が、建築デザインやコンセプトについて説明した。

 同施設は、地場産業の美濃焼タイルを題材に、笠原地域の産業・観光振興、地域活性化に寄与する拠点で、規模はRC造4階建て延べ1919㎡。旧笠原庁舎を解体した敷地3558㎡に新築する。駐車台数は19台。付帯施設としてタイル広場(約2800㎡)を整備する。設計は藤森氏とエイ・ケイ設計・エース設計の設計共同体が実施。建設地は笠原町2082。
 順調に進めば、8月から外構・タイル広場工事、2015年1月から庁舎解体工事にそれぞれ着手する。同年4月から建築本体に着工。16年3月の工事完了、同年6月の開館を目指す。建築工事などは、28日付で一般競争入札を公告している。
 発表会で主催者あいさつに立った古川雅典市長は「多治見市笠原町は、全国シェア6割を誇るモザイクタイルの生産地。この施設から笠原のタイルの魅力を日本中に発信し、世界から多くの人を呼び込みたい」と述べた。
 次いで、来賓の嶋内九一同市議会議長、各務寛治たじみ・笠原タイル館理事長がそれぞれあいさつ。佐橋政信同市経済部長が、施設概要を説明した。

藤森氏
続いて、藤森氏が施設の設計・デザインを紹介。「外観は、タイルの原料となる粘土を掘り出す採土場からイメージした。敷地がすり鉢状になっており、もこもことしたデザインが映える」と、特徴的な意匠について解説した。
 その後、施設の展示・企画を助言する辻孝二郎同市モザイクタイルミュージアム企画展示専門員が、モザイクタイルの歴史について講演した。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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