2014/05/30

【実演】草刈機「ヘイマサオ」が発進!! 筑水キャニコム

 筑水キャニコム(本社・福岡県うきは市、包行均社長)は27日、岐阜県羽島市の木曽川堤防で同社が製造販売する草刈機5機種をそろえ、実機実演による安全研修会を開いた。レンタル事業者、造園業・農業関係者、一般ユーザーなどが参加、機種によって異なる処理能力や操作性、メンテナンス上の注意点、運転上の安全事項について担当者の説明を聞いた後、デザインも洗練された実機に試乗して作業感覚や特性を体感した。
 研修会の冒頭あいさつした久保雅彦本社営業企画部長は「当社は、幸せをはぐくみ、満足を運ぶ人間集団を目指し、『ものづくりは演歌だ!』をモットーに、各種製品をお届けしている。本日は、過酷な条件や危険を伴う除草作業を改善することができるよう、安心だから安全、使う人の身になって、という2点から開発と改良を重ねた草刈機を紹介したい。皆さんが管理し、使用されている現場での参考にしていただければと考えている」と述べた。
 実演した機体は、ロータリー刃の乗車タイプ「ヘイマサオ」CMX2202RC(最大出力22PS、刈幅975mm)を始め、ハンマーナイフ方式の「ジョージジュニア草なぎ」CG81(8PS、650mm)、同CG101(10PS、800mm)、「ブッシュカッター・ジョージ」CG431(43PS、1545mm)、「クロカン・ジョージ」CG670(67PS、1855mm)。
 発売以来24年の実績があるヘイマサオは、工具を用いず差し替えができる刈刃『イ・ア・イ』(特許取得)が特徴で、作業中に支障が多い伝達系をプロペラシャフトに改良、4輪駆動の性能を強化し、軽快なハンドルさばきを可能にした。体重を感知して始動・停止する安全機構、回転部・ガード部の接地高さ調整機能を備えている。
 ブッシュカッター「ジョージ」シリーズは、前後(打ち込み)回転のドラムにシャックルで装着する自在刃(2枚)を組み合わせたムーンサルトカッターを基本仕様に、高速回転により雑草・雑木を切削・断材していく。刈り取り時に草地面を損傷させることがなく、刈り取り後の草木は糸状に細断される(集草機で回収可能)。
 ジョージ・ジュニア草なぎは、いずれも歩行式で、CG81(ハンマーナイフ36枚)は回転半径1.07mというクローラ型最小半径の小回りタイプ。ハンドル部が上下4段左右(90度まで)3段階に切り替えできる機構を備え、出隅入隅部、コーナー部の作業等に幅広く対応する。CG101(同46枚)は、傾斜計付きで登坂能力25度、刈高ゼロ-100mmに調整可能。傾斜地、不整地、軟弱地の作業を柔軟にこなす。
 ジョージ(国土交通省NETIS登録)は、立ち乗り式で、刈刃ローター部(80枚)の脱着が可能な油圧駆動の汎用機。斜度35度の急しゅんな地形(堤防法面など)も運転時自動水平制御装置で安定・安全な作業姿勢を確保するほか、スライド機構で刈刃部だけを右側へ50cm移動させることができ、さまざまな斜面の際刈りに威力を発揮する。アタッチメントで集草機(タイン33本)を装着し、複合的に作業をこなす(吸気部自動排気3段階切り替え、ローター正逆回転付き)。
雑草・雑木を切断・細断するラジコン機(クロカン・ジョージ)
クロカン・ジョージCG670は、国交省の指導と共同研究から生まれたラジコン機。コントローラーによる無人制御で機体内に内蔵したコンピューターが傾斜地での直進走行を制御し、ずり落ちを自動修正するなど高度な機能を備え、最大法面角度も40度まで対応する。刈刃ユニット装着で自重約2.8t。車高が低く、低重心設計で安定しており、乗用では難しい狭隘部、危険エリアでも活躍する(吸気部自動排気切替、ローター正逆回転付、集草機装着可)。
 筑水キャニコムは「農業用機械」「林業機械」「建設機械」「草地機械」の4つの製品分野を主力に展開する機械機具メーカー。当日は、電動アシスト三輪駆動自転車「静香」も展示された。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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