ショールーム機能を強化した展示ルーム |
「揺るがない建物への、揺るぎない想い」--。1960年代後半から50年以上にわたって取り組んできた同社のマンションづくりに対する姿勢が大きく掲げられた展示ルームは、「環境と健康を守るための研究」「地震に備えるための研究」「建物を永く使うための研究」「効率的に建物を造るための研究」「将来技術の提案」の5つの動線で構成している。
各動線を始め、展示している技術や研究などには、「いざという時にも、安心できる強さを(地震に備えるための研究)」「『もしも』の備えを、『いつも』の仕事に(免震・制震・耐震)」「マンションに、アンチエイジングという発想(予防保全診断)」といった、内容が一目で分かるキャッチコピーを付け、来館者に興味を持ってもらえるよう工夫を凝らし、パネル、映像、模型、解説シートなど使って分かりやすく紹介している。
東日本大震災以降、緊急輸送道路沿道建築物を中心に耐震化への取り組みが加速する中、「今年度以降、耐震診断が終わったマンションの改修が増えてくる」(大倉真人副所長)とし、今後のリフォーム市場の需要拡大もにらみ、「今後は、ディベロッパーなど事業主だけでなく、マンション管理組合を引き込みたい」(同)との方針を明かす。
70年代を再現した部屋 |
また、73年に同社が開発したマンション標準生産システム「コンパス」の内装仕様を再現した部屋は、現在の仕様と見比べられるようになっており、築年数が経過して劣化した給水・排水管などの設備機器なども展示している。
昨年の技術研究所の来館者はディベロッパーなど事業主が約100人。いかにマンション管理組合の来館を増やすかが課題だが、「リフォームを考えているマンションの管理組合に出張し、技術研究所をアピールするとともに、長谷工コミュニティや長谷工リフォームとも連携してグループの総合力で対応していきたい」(同)と意気込む。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)
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