香川県庁舎東館 |
ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展は、世界で最も権威がある建築展で、今回は「過去100年の建築の歩み」を共通のテーマとし、各国がパビリオンを設け、設計図面や模型、写真を展示する。日本館では「現代建築の倉」をテーマとし、日本の過去100年の代表的作品約50点を公開する。
今回出展するのは、県が所有している東館の断面図2点(1955年制作)を複製した図面となる。「60年近く前の図面が当時のまま保存されており、丹下建築を知る上でも大変貴重な資料」(同課)という。
打放しコンクリートやセンターコア方式、高層棟と低層棟の組み合わせなどを採用するなど、当時としては最先端の技術を結集したほか、モダニズムと日本の伝統を融合させた意匠が特徴となっている。日本を代表する建築物の1つで、国際学術組織のDOCOMOMOにより、「日本を代表する文化遺産としての近代建築20選」に選ばれたことや、県が実施した「丹下健三生誕100年プロジェクト」の活動が評価され、出展作品として選出された。
同建築展には丹下作品として、東館のほか、広島平和記念公園、国立代々木体育館が出展される。
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