京浜急行電鉄と東京都は8日、10月に計画している京急本線と空港線の連続立体交差事業にともなう全線高架化を前に、約3000人を招いて新設ホームの見学会を開いた。当日は応募した6000人から選ばれた一般客が駅を訪れ、12両と6両編成が一度に停車できる京急全線で一番距離の長いホームなどを見学した。
京急蒲田駅は10月21日、約10年かけて進めてきた全線高架化を完了する。追い越し駅として機能するため、ホームは約400mもの長さとなる。また空港線との接続のため、ホームは3階建てで、2002年の着工から5回目の切替工事で全線高架化を完成させる。来月20日夜には1500人以上の作業員が一晩で切替作業を完了する。高架化が完成すれば踏切がすべてなくなり、箱根駅伝で名物だった踏切待ちも解消する。
京急鉄道本部蒲田連立担当の内田康一課長は、「時速120㌔で運転する営業線の直上で独自の高架化工法を開発しながら工事を行った」と話す。
第3工区を担当する大成建設JVの熊坂拓也所長は、「一般の土木工事とは違い、特殊な条件で進めるこの工事に当初からかかわってきた。ちょっとしたことが事故に直結するので、15年3月の完成まで無事故でたどり着きたい」という。
第4工区、鹿島JVの松村徹所長は「自分は空港線の大鳥居駅地下化工事にも関わっており、ずっと京急線の工事を担当してきた。受発注者のタッグで完成までまい進する」と話した。
建設通信新聞 2012年9月13日3面
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