JR岐阜駅前の新たなランドマークとなる超高層複合ビル「岐阜スカイウイング37」が完成し、9日、問屋町西部南街区市街地再開発組合(若原考行理事長)主催の竣工式が来賓、地権者、工事関係者ら合わせて約130人が出席して盛大に開かれた。コンサルタントを都市研究所スペーシア。日本設計・大建(岐阜)設計・監理共同体が設計を担当し、特定業務代行者の戸田建設が施工した。岐阜県内で初めて特定業務代行により保留床処分を決定した大型プロジェクトで総権利者数176人は全員同意型の第一種市街地再開発事業としては中部圏最多の規模となる。9月末から住宅棟の入居を開始、業務・営業施設は10月から本格的に運用を開始する。
ホテルリソル岐阜に会場を移して行われた直会(なおらい)のあいさつで若原理事長は「再開発連絡協議会の発足から20年、本日無事完成を迎え、万感の思いが去来する。にぎわいと活気によって、駅前だけでなく市全体の発展に寄与していきたい」と喜びを語り、細江市長も「本事業は岐阜市の新しい象徴、市民の誇りとなるものだ。市の活性化が力強く促進されるものと期待する」と述べた。
同事業は、岐阜市問屋町3、4丁目ほか約1・1haを施行区域として、東棟に分譲住宅270戸、業務、商業施設、西棟にホテル(152室)、オフィスを設け、その間に駐車場(約409台)などを整備する。規模はSRC一部S造(制震・耐震)地下2階地上37階建て延べ5万5099㎡。2009年11月に工事着工し、8月末に竣工引き渡した。
建設通信新聞 2012年9月11日7面
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