2012/09/10

香港で日本のシールドマシンが発進! 前田建設が受注したMTR823A工区

ホンコンで開かれた発進式
前田建設が、香港鉄路有限公司(MTRC)から受注した「MTR高速鉄道823A工区タイコンポー~チェオクチュントンネル工事」で構築する4本のシールドトンネルのうち、最初の1本の掘削がスタートした。4日には香港でシールドマシンの発進式が開かれ、関係者約200人が工事の安全を祈願。施工者を代表し、前田建設の前田靖治相談役は「安全と品質に留意し工期を達成する」と決意を語った。

使われるシールドマシン
同工事は、中国と香港を結ぶ広深港高速鉄道(広州~深●(土へんに川)~香港)のうち、香港新界錦田(カムティン)地区に、延長約1.6㌔(上下線合計約3.2㌔)の鉄道トンネルを建設する。
 同工区は、延長880mの北側区間と440mの南側区間に分かれており、両区間の上下線をそれぞれ1台のシールドマシンで掘削する。シールドトンネルの内径は8.15m。計5本の開削トンネルのほか、既設の河川と道路の仮切り回しや雨水用ボックスカルバート新設などの工事も含まれている。
 施工は前田建設・中国建築工程JVが担当する。出資比率は7対3。2本目のシールドマシンは12月に発進し、3、4本目も2013年中に始動する予定。13年第3四半期には、すべての掘削を終える見通しだ。
 前田建設では、今回施工する北側と南側トンネルの中間に当たる823B工区の工事も手掛けている。高速鉄道は15年の開業を目指している。
建設通信新聞 2012年9月10日3面

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