最優秀の『この街宣言』 |
この課題作品展は、毎年2月に20数大学、200人以上が作品を提出する大規模な合同卒業制作展「Diploma×KYOTO'13」のスピンオフ企画でもある。今回は11大学から4、3年生27人が作品を提出・展示した。
10日の公開審査会では、審査員を倉方俊輔(大阪市大准教授)、萬田隆(武庫川女子大准教授)、島田陽(タトアーキテクツ/島田陽建築設計事務所代表)、長谷川豪(長谷川豪建築設計事務所代表)の4氏が務めた。
前日の来場者投票で1位となった大野晴臣さん(神戸大3年)の『書物は建築の一部である』と、審査員による1次審査で選出された岸本涼子さん(京大4年)の『Far and Near』、金城拓也さん(立命館大4年)の『この街宣言ー木造密集地域の記憶のファクターとして』、常松駿さん(京都建築大学校)の『空と花と天井と』、大藪陽さん(立命館大4年)の『お堀の抜け道』、種村和之さん(京都工芸大4年)の『廃棄すること、自然に還えること』の計6作品を最終審査、金城さんの作品が最優秀、常松さん、大藪さんの作品を優秀に決定した。
最優秀作品は、JR大津駅西側の老朽化した木造密集地域を対象に、歴史ある町家地域の記憶のファクターとなる建築を、スケルトン・インフィルを用いて提案し、「実感が持てるリアルな提案だ。スケール感、周辺との環境関係も確かなものがある。構造的にも最も考えられている」と評価された。
表彰式では、審査員を代表し倉方氏から表彰状、総合資格の福西健一京都支店長から副賞が手渡された。
『Diploma × KYOTO’11 京都建築学生之会合同卒業設計展』 AmazonLink
0 コメント :
コメントを投稿