日立市立大久保中学校の暇修ホール、撮影:掘内広治氏 |
風が抜け、明るい光が差し込むホールの2、3階には木の縦ルーバーを設け、温かみとともに落ち着きある空間を演出。吹き抜けの上にはセンサーで開閉する窓があり、ドラフト効果で空気の流れを誘導する。
さらに天井を設けず木のルーバーを粗いピッチで張った。設備を交換しやすいだけでなく、天井がないことで高さを抑えられ、コスト削減にもつながるからだ。木材は以前からRC造校舎の内装に積極的に利用してきたが、近年は「いかに合理的かつ効果的に使うか」をテーマに据えているという。
また、3教室ごとに放送室や印刷室、トイレなどを長手方向に挟み込むことで耐震壁を集約した。災害時に安全に避難できるだけでなく「地震後も引き続き使用できるよう、財産保全を含めた安全性を確保した設計にここ5年ほど本気で取り組んでいる」と力を込める。
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