「入れ歯」でなく「インプラント」方式で、防波堤を構築する |
技研製作所(本社・高知市、北村精男社長)は、災害に対して強靱な“インプラント構造物"を構築するために必要な大型杭圧入機を製作している。直径2・5mの大口径鋼管杭を地中に回転掘削圧入できる機械として、7月末の完成を目指す。
堤防を構築する際、従来型のフーチング構造が歯茎の上に入れ歯を乗せる原理であるのに対し、同社はアゴの骨に直接人工歯を差し込むインプラントの原理を用いた構造物を提唱している。
インプラント構造物は、鋼管杭の1本ずつが地盤に差し込まれることで津波など横方向の力にも耐え、防災インフラとしての機能を発揮し続ける。
同社は、阪神大震災直後に鋼矢板から鋼管杭へと主力を移し、「鋼管パイラー」という鋼管矢板圧入機を増産した。その後、さらなる大口径の杭が必要として杭径2・5mの鋼管杭を回転圧入できる機械「ジャイロパイラー」の設計を終えた。
これまでの機種で圧入できる最大杭径は1・5mだった。ジャイロパイラーは、全長8・9m、高さ5・4m、幅3・2mとなる。本体質量は開発段階で110t。
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