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木造でつくる商業施設「サウスウッド」 |
竹中工務店は、カラマツの集成材にモルタル層を組み込んだ耐火集成部材「燃(も)エンウッド」を大型商業施設に適用する。横浜都市みらい(横浜市)が横浜市に計画している商業施設「サウスウッド」の建設工事に7月から着手する予定だ。耐火木造による大型商業施設は国内初で、1時間の耐火性能を持ち、9mのロングスパンを実現する。今後、オフィスビルなども含め、耐火木造建築を提案していく。
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燃エンウッドの構造 |
燃エンウッドは、強度の高いカラマツによる集成材をベースとしている。火災時に燃え代(もえしろ)となる層や、熱を吸収するモルタル層を表層部に組み込んだことで、内部への燃焼を食い止める。竹中技術研究所の新耐火実験棟で実物大実験を行い、国土交通大臣認定を取得。通常の申請手続きで4階建て(最上階から4層分)の木造耐火建築物を建設できる。
適用が決まったサウスウッドは、設計をE・P・A環境変換装置建築研究所(東京都目黒区)、構造設計と施工を竹中工務店が担当する。RC・木造地下1階地上4階建て延べ1万0874㎡の規模で、2階から4階までの柱や梁に燃エンウッドを採用する計画だ。木の質感を生かしながら、9mスパンの空間を生み出す。このプロジェクトは、国土交通省による木造建築技術先導事業の助成対象になっている。
防火地域などでの大規模建築にも木造の道が開けたことから、同社は今後、積極的な提案を進めていく方針。現在、大阪市で計画中の事務所ビルにも燃エンウッドの適用が決まっている。
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