2012/06/21

日立製作所がソフトウエアの新拠点 横浜にオープン


日立製作所が横浜市の横浜事業所内で整備を進めていた、ソフトウェア事業と、防災・社会インフラ安全保障事業の新拠点のグランドオープン式典が20日、現地で開かれた。新拠点は、社内カンパニーの情報・通信システム社、ディフェンスシステム社の新社屋として整備した。規模は5棟総延べ約9万2000㎡。設計監理は日立建設設計、施工は情報・通信システム社の事務所棟など3棟を鹿島、ディフェンスシステム社の設計棟など2棟を清水建設が担当した。

 式典の冒頭、日立製作所の中島純三副社長は「東日本大震災や計画停電など厳しい環境を克服し、立派な建物を完成させてくれた関係者に改めて感謝したい」と語り、田中幸二副社長は「ディフェンスシステム社として初の拠点は、セキュリティー面で高いスペックが求められたが、施工者などに多くのアイデアを出してもらった」とあいさつした。
 引き続き、日立製作所の中西宏明社長が、日立建設設計の佐藤有紀社長、鹿島の中村満義社長、清水建設の宮本洋一社長、日立プラントテクノロジーの東原敏昭社長に感謝状を贈呈した。
 佐藤社長は「昨年2月に着工し、震災で大きな混乱があった中、大幅な遅滞もなく無事故無災害で工事を完成させることができた」と工事関係者に感謝した。続いて、中村社長は「無事故無災害で引き渡すことができ、無上の喜びを感じている」とし、宮本社長は「2事業部の新拠点が新たな相乗効果を発揮し、さらに発展することを祈念している」とあいさつした。
 ソフトウェア開発拠点は、S造6階建て延べ4万7706㎡の事務所棟、同4階建て延べ9401㎡の共用棟、同3階建て延べ2234㎡の防災棟で構成する。
 ディフェンスシステム社の拠点はRC造6階建て延べ1万3109㎡の設計棟、同5階建て延べ1万9270㎡の製造・システム試験棟の2棟で構成。事務所棟は免震構造、ほかの4棟はいずれも耐震構造を採用し、高い防災性を備える。
 また、環境面にも配慮し、LED(発光ダイオード)照明や、太陽光発電の導入などにより年間電力消費を抑制する。建設地は戸塚区292。

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