日本郵政グループの郵便局会社と東日本旅客鉄道(JR東日本)、三菱地所が共同でJR東京駅前に建設を進めていた『JPタワー』が5月31日に竣工した=写真。同グループの不動産事業としては初の大規模案件となる。低層部は旧東京中央郵便局舎を一部保存するなど歴史的景観を継承し、JR東京駅丸の内駅舎と一体となった首都・東京の“顔"を形成。高機能なオフィス空間や商業施設などのほか、都市に対する多彩な情報や文化の受発信拠点となる。設計・監理は三菱地所設計、施工は大成建設が担当した。2013年春にグランドオープンを迎え、東京・丸の内にまた一つ、新たなランドマークが誕生する。
施設規模はSRC・S造地下4階地上38階建て塔屋3層延べ約21万2,000㎡。1フロア3,000㎡超と丸の内エリア最大級のオフィス空間を提供するほか、吹き抜け空間の周囲に約9,000㎡の商業施設を配し、さらに、国際カンファレスセンターや国際ビジネス・観光情報センター、ミュージアムなど都市情報・文化の受発信拠点を設置する。
旧郵便局舎の保存部分には免震構造を採用。高層棟にはLow-eガラスやフルハイト窓、外気を利用した冷房設備、低層棟には屋上庭園、地中熱を利用した冷暖房設備を採用するなど環境にも配慮している。
また13年春には駅と有楽町方面を結ぶ南北方向の地下歩行者通路も開通する予定だ。
所在地は丸の内2-7-2の敷地約1万1,600㎡。
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