2012/06/18

銀座・数寄屋橋の顔 東芝ビルが建替えへ

現在、ソニービルと並んで数寄屋橋の顔となっている銀座東芝ビル
 東京・銀座の外堀通りに面する「銀座東芝ビル」建て替えが動き出す。東急不動産が出資しているSPC(特定目的会社)のスペードハウスが、新施設の設計を日建設計で進めていることが分かった。現時点では、延べ約5万㎡の商業ビルを建設する計画だ。順調に進めば8月末には既存ビルを閉店し、10月に解体工事に着手、2013年6月に新築着工する。工期は3年程度となる模様だ。

 現段階では、老朽化が課題となっている同ビルを、大型商業ビルに建て替える方向で検討が進んでいる。想定規模は地下5階地上11階建て。銀座ルールに従い、高さは66mとする見込み。建物と東京メトロ銀座駅とを直結する予定で検討が進んでいる。
 大型商業施設や店舗が数多く建ち並び、路上荷さばきスペースの不足が問題になっている銀座エリアの課題を解決するため、駐輪場や駐車場のほか防災備蓄倉庫などを設ける考えだ。
 解体する既存ビルの規模はSRC造地下4階地上9階建て延べ4万0415㎡。
 施行区域は東京都中央区銀座5-2-1の敷地3766㎡。
 東急不動産は07年にスペードハウスを通じて東芝不動産から1610億円で土地を取得。開発型証券化手法で資金調達し、建て替えを行う方針を掲げて水面下での検討を進めていた。

『銀座建築探訪』 藤森照信 著 AmazonLink

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