2012/06/14

「ほたるゅ~ム」!? 戸田建設がホタルのいる屋内ビオトープを開発

屋内でホタルが育つ
 戸田建設は、屋内でホタルの生態や生息環境の調査研究ができる飼育ビオトープ「ほたるゅ~ム」を開発した。同社が“生物多様性のシンボル生物"に定めているホタルについて、最善の保全方法や護岸工事がどうあるべきかの基本となる知識習得などを目指す。今後はこの装置を近隣の学校の環境授業にも利用していく考え。

 装置は、屋内環境でホタルの一生を観察でき、見た目にも美しいビオトープで、幅1・8m、奥行き1・2m、高さ(台込み)1・2mの規模。卵から幼虫、さなぎ、成虫までの一生を過ごせるように、小川や岩、柔らかい土や草、コケを配置している。水は2系統の循環式で、ろ過材には同社が開発した発泡セラミックスを使用することで、常に清らかな水を再生できる。
 設置場所は同社の筑波技術研究所(茨城県つくば市)内。同社によると5月下旬にホタルの羽化が始まり、飛翔するホタルを確認できたという。

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