2012/06/26

槇事務所の設計した町田市新庁舎が落成


東京都町田市が2009年度から建設を進めていた新庁舎=写真=の関連工事がすべて完了し、23日に落成記念式典と市民見学会を開いた。この日は約8700人もの市民が訪れ、市民協働のシンボル施設誕生を祝った。7月17日に全面開庁する。

 設計・監理は槇総合計画事務所、施工は鹿島が担当した。
 式典では、石阪丈一市長が「建設中に発生した東日本大震災により一時資材調達が困難となる中、予定どおり完成できたのは設計者、施工者、すべての関係者の皆さまの尽力のおかげであり、改めて感謝したい。ワンストップサービスの実現や防災機能の充実など、多くの市民から得られた意見や提案を取り入れた市民協働のシンボルとして、末長く親しまれる庁舎にしていきたい」とあいさつした後、槇総合計画事務所の槇文彦代表と鹿島の服部厚志専務執行役員東京建築支店長に感謝状を手渡した。

新庁舎の規模は、SRC一部S・RC造地下1階地上10階建て塔屋2層延べ4万1510㎡。S造延べ4146㎡の立体駐車場も設置した。
 市民サービスの向上や防災・災害復興拠点機能を強化したほか、ビルエネルギー管理システムの導入や自然エネルギーの活用、屋上緑化、緑を内包したアトリウムによる温熱環境負荷の低減など、環境に配慮した設計とし、CASBEE(建築物環境総合性能評価システム)のSランクを取得している。
 建設地は同市森野2-2-22。

『ペーパー建築模型 東京都庁舎』 AmazonLink

0 コメント :

コメントを投稿