2012/06/06

「日本の建設会社は海外に出るべき」 ベントレー・システムズのグレッグCEOが来日

 ベントレー・システムズは、米国本社のグレッグ・ベントレーCEO(最高経営責任者)を日本に招き、同社の将来戦略を顧客向けに直接紹介する特別セミナーを開いた=写真。ベントレー氏は、拡大を続けるアジアマーケットの重要性を説くとともに、日本企業が海外を主軸にした成長を志向するべきだと熱心に語った。

 東京都中央区のマンダリンオリエンタルホテルで開かれた講演には、報道陣を始め約50人が集まり、インフラビジネス向けのサービス戦略について耳を傾けた。
 ベントレー氏は、日本の建設会社が施工や省エネ、センシングなどで極めて高い技術力を持っていることに触れ、そうした企業がBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)導入によるメリットをもっと理解すれば、海外で高い受注を展開できると話した。
 日本の建設会社は、製造業が行ってきたプロセスの革新的な取り組みを取り入れ、BIMを活用した運営段階までの案件受注を目指すべきだという。また日本の若い人たちが英語力を獲得すれば、ソフトウエアやクリエーティブな仕事でも世界に出て行けるとも語った。
 ベントレー社は、マイクロステーションなど3次元CADを始め、インフラ関連のソフトウエアをラインアップしている。現在では年商5億ドル、世界45カ国で3000人の従業員を擁している。

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