2017/02/23

【気になります】完成後のコンクリート橋も元気かな 佐々木徹さん(ドーピー建設工業)





 「コンクリートを扱う際には“育てる”という感覚が必要だ。手を掛けるほど、しっかり育つ」と語るのは、ドーピー建設工業東北支店長の佐々木徹さん。

 宮城県古川市(現大崎市)で生まれた。子どものころからアマチュア無線や機械いじり、ものづくりが好きで、高校生になると機械いじりの延長でバイクに乗った。ツーリングで渓谷に架かる橋や、石づくりの橋を見かける度に「どうやってつくるのか」と興味を持った。
 東北学院大工学部土木工学科に入学。橋梁工学を学び「形あるものを後世まで残せる」という理由から、橋梁施工の専門会社である同社に入社した。
 東京で約3年間、設計の仕事をした後、東北新幹線の橋梁現場に従事した。「コンクリートを生コン車からバケットで受け取り、作業員さんに教えてもらいながら打設する日が続いた」と振り返る。
 その後、設計部門に戻ったが現場に出向くことも多かった。トータルで100橋以上のコンクリート橋に携わった経験から「コンクリートは、最後まで面倒を見ないときちんと育たない」と語り「完成後も元気かどうか気になる」と笑う。現職に就いてからも橋を通るたびに目を凝らす。
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