2012/10/24

【BIM】日積サーベイがオートデスクと積算でIFC連携!!

日積サーベイ(本社・大阪市、生島宣幸社長)は、オートデスクと合意し、両社の提供ソフト間でBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の標準フォーマットであるIFCデータのシステム連携に乗り出す。2011年5月に福井コンピュータアーキテクト、ことし1月にはグラフィソフトと同様の連携関係を構築しており、積算ソフトベンダーの同社にとっては全方位で建築系ベンダー各社との連携を加速している。生島社長は「BIM普及を背景に積算データ活用の幅は広がっており、今後も連携相手を増やしたい」と強調する。 
 建築積算システム『HEΛIOΣ(ヘリオス)』を提供する同社は建築積算専業設計事務所として、業務効率の一環でシステム開発に乗り出し、同時に外販も進めてきた。ユーザー数はゼネコン、建築設計事務所、積算事務所など1000社を超える。 
 今回のシステム連携では、オートデスクのBIMソフト『Revit(レビット)』とのデータ共有が可能になるように、13年4月からヘリオス側に連携機能が搭載される。 
 レビットで作成した3次元設計データから、積算に必要な情報をIFC形式でヘリオスに取り込み、日本の建築数量積算基準に沿った積算や見積もりを可能にする。 
 BIMの普及を背景に、設計データを積算業務に活用するニーズが拡大している。既にシステム連携を整えている福井コンピュータアーキテクトとはBIMソフト『GLOOBE(グローブ)』だけでなく、『J-BIM施工図CAD』との連携で、積算データを施工図作成に展開できるようにしている。 
 生島社長は「積算データ活用の幅は急速に広がり、施工図だけではなく、プロジェクトの川上から川下までさまざまな領域でデータ連携の可能性が期待できる」と説明、連携先はオートデスクで3社目となるが、「今後も要望があれば前向きに検討していきたい」と強調する。
◇全国7都市でヘリオスセミナー
 同社は31日の仙台を皮切りに全国7カ所で、ユーザー向けのセミナー「HEΛIOΣフェスタ2012」を開き、最新版ヘリオス(V8・0)の全容を紹介する。入場は無料。11月1日の東京と同13日の大阪会場では家入龍太イエイリ・ラボ代表、同15日の名古屋会場では高松稔一シェルパ代表が講師を務め、BIMの「今」に迫る。 
 申し込みは同社ホームページhttp://www.nisseki-survey.co.jp/
建設通信新聞(見本紙をお送りします!) 2012年10月24日 3面

0 コメント :

コメントを投稿